子供達から学ぶ「思いやり」

先日、スイミングの幼児コースの1番下のクラスの3歳の男の子が、練習中に1人でトイレに行きました。本来であれば幼児コースの1番下の クラスの担当コーチは、練習の途中で、全員をトイレに連れて行きますが、すでに練習の途中でクラス全員でトイレに行っており、また3歳児とは言え、1人でトイレが出来、プールサイドは走らない約束が守れる子どもさんでしたので、担当コーチも、その時は1人で行かせました。

無事にトイレが終わったよう ですが、なぜかトイレの出口付近でモジモジ・・・どうやら、水着(パンツ)のヒモが結べなかったようで、トイレは無事に終わり、水着は履けたもの の、水着のひもが結べず、クラスの練習場所まで、帰るに帰れない状況のようでした。担当コーチは、その光景を1部始終を見ていましたので、手伝いに行こうとしたその時・・・トイレ近くの練習場所で練習をしていた、上のクラスの男の子が、その子のパンツのヒモを一生懸命結んであげ始めたのです。その男の子も6歳の幼児です。

以前のブログでも書かせていただきましたが、スイミングスクールは泳ぎの技術を上達させ、身体能力を向上させる場です。しかし、スポーツや普段の生活を通じて、このように「思いやり」の心が育めることはとても素晴らしいことであり、逆に我々大人が、子ども達から学ぶことがたくさんあることに、あらためて気付かされます。我々コーチは、子ども達に思いやりの気持ちを持って接しているか?保護者の方に対して、思いやりの気持ちを持って接しているか?私は水泳指導歴は20年以上になりますが、まだまだ子ども達から勉強させられる事が、たくさんあることに気づかされたレッスンとなりました。

小山延宏